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学校のプールがなくなる?民間の指導員が授業? 転換期を迎えた小中学校の水泳授業 実証実験を踏まえた方針は〈仙台市〉|FNNプライムオンライン

学校のプールがなくなる?民間の指導員が授業? 転換期を迎えた小中学校の水泳授業 実証実験を踏まえた方針は〈仙台市〉

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「学校のプール」での授業廃止へ

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仙台市教育委員会は、小中学校で行っている水泳の授業について、2026年度以降、順次、学校のプールではなく民間の屋内プール施設に切り替える方針を決めた。

仙台市立のほとんどの小中学校では、2025年度現在、学校のプールを使って水泳の授業をしているが、熱中症の危険性が高いことや教職員の負担などが課題となっていた。

複合的な課題を抱え、転換期を迎えた水泳の授業。
仙台市は2025年度、水泳の授業について様々な実証実験を行っていた。

負担の大きいプール授業

青葉区の中山小学校。この日は、1年生が初めて水泳の授業を受けた。

子供たちが学校のプールにはしゃぐ一方で、大人たちは事故がないよう、細心の注意を払う。
中山小学校では教員のみならず、ボランティアで保護者も参加し、一度の授業に6人から7人の大人が立ち会っている。

中山小学校 1年生担任教諭:
命を預かるというプールの期間の労力と授業の緊張感は、他の授業に比べると負担が大きい部分はある

教員の負担は授業時間だけに留まらない。

プール授業が始まる1週間ほど前。中山小学校では、校長や教頭を含む教員や学生のボランティアなどがプールの一斉清掃を行った。

清掃は1年ぶりで汚れもひどく、排水にも時間がかかる。
清掃作業が終わり、プールへの水張りが始まったのは、開始から3時間後のことだった。

水泳の授業はプール清掃に始まり、毎日の水質や水温の確認、消毒の作業など、管理の徹底が不可欠だ。

中山小学校 教頭:
プール掃除だけを見ても負担は大きい。教員の指導も難しい面がある

水泳授業は全国各地で課題に

水泳授業のあり方は全国の学校で検討されている。

岩手県滝沢市では2025年度から市内にある中学校全6校で水泳の実技指導を廃止。
動画教材を用いて水難事故への対応を学ぶ授業などに切り替えた。

実技指導の廃止に踏み切った理由として、滝沢市教育委員会は、教員の負担に加え、プールの老朽化や熱中症の懸念などを挙げる。

抱えている課題は仙台市も同様で、市立学校の182のプールのうち、約74%にあたる134のプールが、築31年以上。さらにそのうち36のプールは築51年以上。老朽化が深刻化している。

また、熱中症の恐れがあるとして、2024年度、水泳授業を中止した日のある学校は60校以上に上った。

課題解決へ向けた実証実験 費用軽減も

民間のインストラクターが指導する
民間のインストラクターが指導する

こうした課題を受けて、仙台市教育委員会は実証実験を進めた。

その一例が「民間指導員」による水泳授業だ。
泉区の高森小学校と宮城野区の高砂中学校をモデル校に始まった。

授業を受ける子供たちからの評判も上々だ。

6年生:
一人一人のことを気にしてくれて一人一人に違う教え方をしている。コーチたちの方がいい

6年生担任教諭:
複数の目で見て指導するのが大切。インストラクターと一緒に指導できるのはとてもいい指導方法だと思う。負担軽減になっている

民間のスポーツクラブで行われた授業
民間のスポーツクラブで行われた授業

学校から外に出向いて水泳授業を行う形も。
スポーツクラブに委託し、民間指導員の指導で、施設のプールを使って授業を行うもので、仙台市内6つの小中学校で試験的に実施された。

教員の負担軽減に加えて期待されるのが費用の削減。

老朽化が進むプールの建て替えには、1校あたり、2億円から3億円かかるとされている。
それに対し、民間施設で水泳の授業をする場合、今年度の委託金額は6校で約2000万円と大幅に経費が削減できる。

検証の結果 段階的に民間施設活用へ

市教委は、実証実験の効果を検証し、段階的に約180の市立小中学校で、学校のプールを使わず、民間などの屋内のプール施設を使って、水泳授業を行う方針を決めた。

仙台市教育委員会の岡本直哉健康教育課長は、「天候や気温の影響を受けることなく、計画的に授業を実施できていることに加え、個別の泳ぐ力に対応した指導体制の構築と安全確保がより確実なものとなる効果を確認している」と、実証実験ので得られたメリットを評価した。

今回まとめた水泳授業の在り方に関する中間案では、民間への委託はプールの築年数などを考慮し、複数年かけて実施することや、授業は教員が行い、新たに補助として民間指導員を配置することなどが盛り込まれた。

さらに、授業の実施時期について、屋内施設であることから、1年を通して行えるというメリットも。

一方で、老朽化が進む既存のプールは、今後10年ほどかけて段階的に取り壊される予定だ。

施設の老朽化、教員の負担、酷暑の影響。様々な問題点を抱えていた学校の水泳授業が、大きな転換点を迎えようとしている。

仙台放送

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