熊本市は、設置から50年以上が経過し老朽化した下水道管の耐震化工事を進めている。日本下水道協会の会長も務める熊本市の大西市長は、10月23日夜に市内幹線道路の地下で行われている工事現場を視察した。
耐用年数50年超の下水道管の耐震工事
10月23日夜、熊本市の大西市長が視察したのは、中央区本荘の通称・産業道路の地下約7メートルに埋設された下水道管。この下水道管は直径が1.65メートルで、1972年に設置されていて、耐用年数の50年を超えている。

また、災害時の重要な拠点となる熊本大学病院の排水が流れ込む。そのため、熊本市が熊本大学病院周辺の約282メートルの下水道管について、5月から2億3000万円かけ耐震化工事を進めている。

10月23日夜は大西市長が防水性の高い胴長靴を履いて、マンホールから下水道管に入り、内部の状況や工事の進み具合を確認した。
「悠長にしている場合ではない印象」
現場では下水道管の内側から新しい管をらせん状に巻き付けて補強する『SPRーNX工法』を採用。これにより、道路を掘らずに下水も止めることなく工事が可能だという。

大西熊本市長は「壁面が茶色になっていて、コンクリートの継ぎ目もずれて割れているような…。悠長にしている場合ではない印象。これから国に対しての(予算の)要望も強くしていかないといけないと強く感じた」と話した。
(テレビ熊本)
