「ひろしま満点ママ!!」から、気になる広島の情報を紹介するコーナー。
今回は、社会貢献型の自動販売機です。
(野川 諭生 アナウンサー)
「宇品波止場公園にやってきましたけど、自販機が何台か並んでいますね。飲み物にアイスにね…。そして、『もみじまんじゅう』!街中で何台か見たことありますね。ここはフェリーターミナルですから、ふらっと立ち寄った方が、ちょっと広島を感じられるって意味でも、『もみじまんじゅう』があるっていうのは、いいところに設置されているなという感じがしますよね」
(野川アナ)
「ただ、今回のお目当ての自販機は…、ジャン!『焼き芋』の自販機ですね!ちょっとびっくりされる方多いんじゃないですか? 私も生まれて初めて見ましたね。なんといっても秋ですから。やっぱりこの時期食べたくなるじゃないですか。 焼き芋、これ自販機で買えるっていうのはいいですね」
広島市南区の宇品波止場公園に設置された熟成焼き芋の自販機。
九州産の「紅はるか」ならではの、蜜が溢れる焼き芋が楽しめるのですが、注目したいのが…?
(野川アナ)
これ一番下の段。ちょっと見ていただきたいんですけどね。ベースの金額が600円ですよね。焼き芋 1本の価格。その横を見ると 700円、 800円、 900円で、100円、200円、300円って上乗せされているんですが、これが障がいがある方の支援につながるんだそうです。
こちらの自販機を運営しているのは、障がい者の就労や生きがいづくりに取り組む事業所、レッドステッチ。
売り上げの一部が、利用者の収入アップにつながっているそうです。
(野川アナ)
「今日は雨も降っていて、蒸し暑いので、冷たい方で行ってみましょう。どうやって出てくるのかなって思ったら、あっ!プラスチックのケースに入っています。あっ!冷え冷えだぁー。おっ、おいしそう!あ、甘ーい!周りに蜜が滴っていますよねぇ。ねっとりしてね。とろっとろです。秋の味覚を、自販機で買っているというのは、手軽な贅沢といいますか。美味しいという気持ちを味わいながら社会貢献もできる。いいですよね」
ほかにも「自販機で支援の輪」が広がっています。
(野川アナ)
「その自販機の前にやってきましたが、こちらでございます。『ポップコーン』じゃないですか!」
(野川アナ)
「いろんな味がありますけども、こちらの運営に携わっていらっしゃいます谷口さんとお伝えしていきます。よろしくお願いします」
(アイリス的場 谷口 直彌 さん)
「よろしくお願いします」
(野川アナ)
「ちょっとこちらから見ていきましょうか。キャラメル、チョコ、北海道バター醤油、そして、うま塩。さらにちょっと気になったのがこれ、お楽しみですよ。何が出るかは…」
(谷口さん)
「お楽しみとなっております」
(野川アナ)
「そう言われると楽しみたくなってきますね。なんといってもワンコインですからね。いきましょう。本当に楽しみですね!」
(谷口さん)
「はい。何が出るかは笑」
(野川アナ)
「まいります。よっ!(お金が)入りましたよ。あっ!出ました!『バナナ』!なかなかポップコーンで『バナナ味』ってないですよね?」
(谷口さん)
「甘い系では、職員の方にも人気なぐらい美味しいポップコーンになっております」
(野川アナ)
「なかなかちょっと想像できませんよね。(実食)おお!これは、まごうことなき『バナナ』です!びっくりです!バナナとポップコーンって合うんですね、意外とね」
(谷口さん)
「結構合うんですよ、本当に!」
(野川アナ)
「ポップコーンで新しい世界が広がった感じがします。ただ、なかなか狙ってバナナを買えないのがちょっと(残念)…」
(谷口さん)
「そうなんですよ。バナナは期間限定の商品になっていまして、結構レアな味になっています」
(野川アナ)
「私ラッキーだった???」
(谷口さん)
「ラッキーです!」
定番のポップコーンは4種類。
いずれも、低価格なのが嬉しいですね。
近くの小学生や、民泊利用者などに人気とのことです。
地元で親しまれているこちらのポップコーン自販機は、どのような支援につながっているのでしょうか?
(野川アナ)
「ポンポンポンポンはじける音とともに、まさに今出来たてのポップコーンが!」
(谷口さん)
「よかったら近くで見られます」
(野川アナ)
「ああ、すごいすごい!あふれ出てきます!ポップコーンってこうやってできるんですね。しばらく見入ってしまいます」
(谷口さん)
「そうですよね。なかなかこんなにたくさん、ポップコーンを見ることがないかなと思うので。今日はキャラメル味のポップコーンを焼いているので、すごい甘い匂いがすると思います」
(野川アナ)
「うわー。皆さんに本当にお届けしたいぐらいのキャラメルのいい香りが、この部屋に満ちているんです。今、できたてのポップコーンできていますよ。そもそもどういった方がこちらではポップコーンを作っていらっしゃるんですか?」
(谷口さん)
「ちょっと障がいを持たれていたり、心身にちょっとしんどい思いをされている方が通われて、ポップコーンの製造を通して社会の経験をしていただくっていうところになっております。集中して細かい作業が得意な方はスタンプを押していただいたりとか、複雑な作業ができる方に関しては、ポップコーン焼く作業を取り組んでいただいたりしております。こういう経験を通じて明るい未来を描かれる方が多いかなと思います」
ポップコーンの売り上げは、利用者の収入アップだけでなく、レクリエーション費やイベント出店費など社会参加を推進するための力添えとなっています。
(谷口さん)
「皆さんによってエネルギーたっぷりに作っていただいたポップコーンを食べていただけたら嬉しいです!」
(野川アナ)
「こちらがパワーをいただくような、そんな感じのポップコーンに思いました!」