一方で、これからもう一仕事したい時は交感神経を働かせるのが効果的となる。
「42℃〜43℃というのはかなり熱め。頻繁に入浴するのはお勧めしませんが、どうしても活力がほしい場合は、3分程度でも効果が実感できると思います。肌にも悪影響を与える心配があるので、5分を超えて入浴するのは避けてください」
興味深いのはむくみを取りたい時。半身浴の方が代謝しやすいように感じるが、全身浴した方が効果は高まるという。
 
「水圧による血行促進効果を最大限に利用するため、できるだけ深く浸かるのがポイントです。家庭の浴槽の場合は、あご先が触れるほど深く入るのが理想。温泉などにある、“立ち湯”を利用するのもお勧めです」
肌ケア目的なら10分以内に
最後に、注意が必要な肌ケアを目的とする場合を紹介したい。
老廃物を流し落とせる気がして長時間入っている人も少なくないと思うが実はNG。
「10分程度の入浴なら、肌の余分な皮脂や汚れを落とす上でも効果的。ただし長すぎる入浴は肌本来の保湿成分が抜けていってしまいます。加えて、皮膚もふやけてしまうため、洗う際にダメージを受けやすくなってしまいます」
 
長くても15分くらいの入浴に留めて、優しく体を洗い、入浴後は保湿クリームを塗るのがベストだ。
毎日何気なく入っているお風呂。これからはお湯の温度なども意識して、異なる効果を実感してみてはいかがだろうか。

 
       
       
         
        