まず植物への水やり。特に入浴剤に含まれる無機塩類系の成分が、植物に影響を与えることが考えられる。
「植木やベランダで栽培した野菜などに再利用される方もいらっしゃいます。種類によっては枯れてしまうこともあるので控えてください」
また、ないとは思われるが金魚などの水槽に入れるのもNG。入浴剤は人間以外に使用することを想定していない。使ったことによる実害はこれまで報告されていないとのことだが、万が一のことを考えて避けてほしい。
追い焚きを避けるべき入浴剤はある?
最後は再利用とは異なるが、気になっている人も多そうな入浴剤を使った場合の「追い焚き」。「給湯器(風呂釜)は大丈夫かな?」と少し心配しつつも、追い焚きしている人がほとんどではないだろうか。
ここで注目してほしいのは、入浴剤のパッケージ。
裏側などを見て、“浴槽や風呂釜をいためる成分は入っていません”という記載があれば、問題なく追い焚きできる。
一方、記載がない製品の場合は要注意。数回の追い焚きで配管が傷むことはないが、頻繁に利用することでダメージが蓄積していくものもある。
「ちなみに生薬の葉や茎、花びらなどが目の細かい不織布などに入っていれば問題ありませんが、目が粗い袋に入っていて中身が出る可能性がある入浴剤は要注意。配管が詰まる要因になるので追い焚きは推奨していません」
錠剤・粒状の泡が出るタイプも、念の為に注意してほしい点がある。泡が出ている最中に追い焚き運転をすると、給湯器の動作不良や停止の原因になる可能性があるとして、避けてほしいとのことだ。詳しくは給湯器や入浴剤メーカーのホームページに記載があるので参考にしてほしい。
お風呂時間のリラックス効果をさらに高めてくれる入浴剤。再利用も含めて上手に付き合っていきたい。
