秋田市で好意を抱いた同僚の女性につきまとった上、虚偽の火災通報で消防署の業務を妨害した罪に問われている秋田県警の元警視の男の判決公判が23日開かれ、秋田地方裁判所は男に執行猶予付きの有罪判決を言い渡しました。

判決を受けたのは、秋田県警察本部の元警視・伊藤幸広被告(60)です。

伊藤被告は2024年5月から9月にかけて、恋愛感情を抱いた女性警察官にメールを連続で送り、自宅に押しかけるなどして面会や交際を要求したほか、秋田市のマンションで「火災が起きた」と3回にわたり嘘の通報をし、消防職員や救急隊員合わせて43人を出動させたとして、ストーカー規制法違反と偽計業務妨害の罪に問われています。

23日の判決公判で、秋田地裁の岡田龍太郎裁判官は「被告の一連の犯行は長期間繰り返し行われていて、被害女性の不安は相当なもの。罪を認め、職を辞するなど社会的制裁を受けてはいるものの、罰金刑とはならない」と指摘し、懲役2年、執行猶予3年の有罪判決を言い渡しました。

弁護側は「判決の内容を精査し、控訴するかどうか決める」としています。

秋田テレビ
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