秋田・仙北市の住宅近くの畑に22日からクマ2頭がとどまっていたことから、市は23日午後、緊急銃猟を実施し捕獲した。近隣住民がその一部始終を目撃していた。
野菜や柿むさぼる2頭のクマ

畑に座り込み野菜を食べる2頭のクマ。

木の上では柿をむさぼる様子も。
仙北市角館町の畑で22日朝、親子とみられるクマ2頭が目撃され、23日までとどまり続けた。
「住民に危険及ぶ」と緊急銃猟

周辺には住宅が立ち並んでいるため、市は「住民に危険が及ぶ」と判断し、23日午後1時ごろ、緊急銃猟を実施し2頭を捕獲した。
撮影した住民は「今までクマは何回も田んぼで見てるからそんなに怖くなかったが、10メートルの間近で見たからびっくりした。里に降りてきたクマは、春、また来年と、味を占めてしまえば降りてくるから、駆除しかないと思う」と話していた。
県内で緊急銃猟が実施されたのは2例目。
横手市では3頭の駆除確認

一方、22日に県内で初めて緊急銃猟が実施された横手市では、一夜明けた23日、親子とみられる3頭のクマが死んだことが確認され、運び出された。
横手市本町の観音寺の敷地で21日に目撃された親子とみられるクマ3頭が、近くの蛇の崎橋付近にとどまった。
このため横手市は、「住民に危険が及ぶ」として22日に緊急銃猟を実施。
23日午前7時45分ごろ、市と県がクマ3頭が死んだことを確認し、現場から運び出した。