今年8月、新潟市西蒲区の入浴施設で、13歳未満の女児にわいせつな行為をした疑いで40歳の会社員の男が逮捕された。入浴施設での子どもの混浴を巡り、厚生労働省は「おおむね7歳以上の男女を混浴させないこと」と都道府県や政令市などに配慮を求めているが、新潟県や新潟市は「前提として混浴を認めていない」として条例で年齢制限を設けていない。

NST新潟総合テレビ
NST新潟総合テレビ
この記事の画像(3枚)

■不同意わいせつ容疑で男を逮捕

不同意わいせつの疑いで逮捕されたのは、田上町に住む会社員の男(40)だ。

男は8月10日、新潟市西蒲区の入浴施設の男性用浴室内で、父親と一緒に来ていた13歳未満の女の子に対して、体を触るなどわいせつな行為をした疑いがもたれている。

入浴施設の関係者から警察に被害届が出され、警察が捜査を進めていた。

警察の調べに対し、男は「間違いありません」と容疑を認めていて、警察は余罪などについて調べている。

■県・新潟市が条例で年齢制限設けていない理由

入浴施設での子どもの混浴を巡っては、厚生労働省が2023年に、「おおむね7歳以上の男女を混浴させないこと」との通知を都道府県や保健所設置市及び特別区に出して配慮を求めている。

新潟県内では、湯沢町が町営の公衆浴場について「混浴は7歳以上禁止」と制限を設けている一方で、県は「新潟県には”混浴”の概念がないので、お風呂は男女別が原則。子どもが異性の親と入るのは例外」との認識を示していて、条例などは制定していないとしている。また、新潟市も「大前提として混浴は認めておらず、年齢の規定はない。1人でお風呂に入れない子どもが異性の浴場に入るのは、例外的に認められること」という認識を示している。

湯沢町役場
湯沢町役場
NST新潟総合テレビ
NST新潟総合テレビ

新潟の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。