安全ロープを装着せずに飛び降りるという、まさに命知らずのバンジージャンプの計画が進められている中国・貴州省で撮影されたテスト動画。
動画では、橋の上から投げられた砂袋が数十メートル下の安全ネットに落下しました。
その場所は、9月末に開通した貴州省の山岳地帯に架かる世界一高いつり橋「花江峡谷大橋」です。
水面から橋の高さは625メートル。
その高さから飛び降りるバンジージャンプ。
一般公開するにあたり、安全性に問題はないのでしょうか。
地元メディアは計画を進めている関係者の話として、「砂袋は75kgと100kgの2種類を使って、様々な体重の人が安全ネットにかかった状態をシミュレーションして、ネットの安全性と耐久力を検証している」と報じています。
また、1回の体験料金は約1600元、日本円で約3万6000円。
体験者は20メートルから50メートルまで落下する高さを自由に選ぶことができ、40kgから90kgなど体重制限が設けられています。
しかし、60歳以上の高齢者や心臓病、高血圧などの持病がある人は体験できないということです。
こうした状況に中国のネット上では、「安全ロープを装着しないで落ちても大丈夫なの?」「チャレンジする勇気はない」「事故のニュースが報じられないことを祈るだけね」などの声が見られました。
ロープがないバンジージャンプ。
このテスト動画が物議を醸す中、22日、中国メディアは関係者の話として、「さらに安全評価を行う必要があり、当初10月23日に予定されていた一般公開は中止となった」と報じました。
いつ一般公開するかは分からないということです。