20日朝に秋田県湯沢市のJR湯沢駅近くの住宅に入り込んだクマは、4日目を迎えた23日も住宅の中にとどまっています。住民生活に大きな影響が出ているものの、市は「箱わなでの捕獲を待つ」としています。
20日朝、湯沢市のJR湯沢駅周辺で男性4人が立て続けにクマに襲われ、このうち1人の住宅にクマが入り込みました。
市は箱わなで捕獲を試みていますが、4日目を迎えた23日もクマは住宅の中にとどまったままです。
周辺の住民は「家から出る時もちゅうちょする。クマの影が映っていないか確かめている」「家の鍵を全部かけて出なければならないし、早く出てきてもらわないと困る」などと話していました。
また、営業を制限する店も少なくありません。
すし幸・真壁覚さん:
「客足は鈍っているし、予約の宴会はキャンセルになるし、自分の店はいつもよりも時間を短縮して営業する形なので多少は影響ある。湯沢だけではなく、色々な所でクマの出没が頻繁にあるから、一概に自分の所だけとは言えないが、やはり大変」
市教育委員会は、クマがとどまっている住宅から3キロ圏内にある4つの小中学校に、24日まで保護者の送迎で登下校し、屋外での活動の制限するよう呼びかけています。
なお、市は「周囲の安全確保のため、箱わなでの捕獲を待つ」としています。