テレビ宮崎の夕方ニュース「#Link」でお天気コーナーを担当している気象予報士・古山圭子さんが天気の豆知識を解説するコーナー。今回は、「秋の土用」についてお伝えします。

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気温はジェットコースター!体調管理が難しい季節の到来

22日の宮崎県内はすべての地点で最高気温が20℃に届かず、11月中旬から下旬並みの寒さとなりました。多くの人が肌寒さを感じたようで、「みやそら通信」のX(旧Twitter)で行ったアンケートでは、77%もの人が「長袖」を着ていたという結果でした。

児玉アナが「朝来た瞬間にものすごく私の服装を見ているなと感じました」と話すと、古山さんは「ようやく声が届いてよかったです」と笑顔で応じ、スタジオは和やかな雰囲気に包まれました。

古山予報士によると、この寒さは長くは続かないとのことで、「実はこの先ちょっと夏にカムバックしそうなんです」とのコメント。

古山予報士が示した気温変化のグラフは、まさにジェットコースター。寒さの底だった22日からV字変化し、週末には25℃以上の「夏日」になるところが多くなるという予報です。これほど気温の変化が激しいと、体調管理もひと苦労です。 

「土用」は夏だけじゃない!「秋の土用」とは?

「昔はこの時期をこのように呼んでいました」と古山予報士のイラストが。そこに書かれていたのは「秋の土用」という言葉。夏の「土用の丑の日」はうなぎを食べる習慣で有名ですが、「秋の土用」はあまり聞き馴染みがないかもしれません。

 古山予報士:
実は土用、年に4回あるんですよ。「土用」とは、立春、立夏、立秋、立冬の季節が始まる前の約18日間のことを指します。つまり、季節の変わり目にあたる期間なのです。

22日は、ちょうど「秋の土用」の真っ最中。この時期は、夏の疲れが出やすい上に、1日の中での寒暖差、日ごとの気温差も大きくなるため、特に体調を崩しやすいとされています。

そんなとき、昔の人たちは栄養のある食べ物で、この時期を乗り切ろうと考えました。夏の土用といえば「うなぎ」ですが、秋に食べると良いとされているのは、「た」のつく食べ物や、青いものだそうです。古山予報士は例として、「玉ねぎ」「大根」「さんま」などを挙げました。

「たのつく食べ物、何が好きですか?」と古山予報士が問いかけると、児玉アナが「やっぱり、鯛ですかね」と答えると、古山予報士は「いいですね、豪華ですね!」と感心した様子。

急な気温の変化で何を着るか迷ったり、体調を崩しがちになったりするこの季節。昔ながらの知恵である「秋の土用」を意識して、栄養のあるものをしっかり食べ、元気に過ごしてはいかがでしょうか。

(テレビ宮崎)

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