中国軍の戦闘機による自衛隊機へのレーダー照射をめぐり、中国軍は訓練実施を海上自衛隊の艦船に事前に通告したとする音声データを公開しました。
中国側とする音声:
こちらは中国海軍101艦。当編隊は計画通り艦載機の飛行訓練を実施する。
日本側とする音声:
中国海軍101艦、こちらは日本の116艦、受信しました。
自衛隊機へのレーダー照射をめぐり、中国軍は9日、SNSで宮古海峡周辺での空母「遼寧」の艦隊による訓練について、近くにいた海上自衛隊の艦船に事前に通告したとする音声データを公開しました。
また中国軍は、自衛隊機からの「レーダー信号を感知していた」と主張しました。
その上で、中国軍は中国側が公表した訓練区域に自衛隊機が侵入し、中国軍機と約50kmの距離まで近づいたとしています。
一方、小泉防衛相は9日の会見で「中国側は事前に公表していたと発信しているが、『遼寧』の艦載機と訓練海空域に関する航空情報や航行警報が事前に通報されていたとは認識していない」と明らかにしています。