日本列島は22日の朝、急激な冷え込みに震えました。
東京都心の寒さは、まさしく師走並みでした。
22日午前9時前、東京・港区では気温が14度とかなり冷え込みました。
多くの人が上着を着ており、中にはマフラーを着けている人もいました。
小雨がぱらつく寒空のもと、道行く人たちからは「寒暖差すごく激しい。ついていけない」「外回りをしているので肌に染みます。(中は)半袖です、寒いです」など悲鳴にも似た声が聞かれました。
午後2時には東京都心の気温が11.8度となり、12月中旬並みの寒さとなりました。
街で聞かれたのは、おなかの冷えを心配する声です。
街の人:
(おなか)冷えますね。これからカイロ張り始める時期になるかな。
実際、消化器内科の医師は、激しい寒暖差によるおなかの不調に要注意だと話します。
松生クリニック・松生恒夫院長:
腸冷えですよね。10度(気温)差が出てくると、おなかの動きが悪くなってくる。(腸冷えが)増加傾向ですね。
10度以上の寒暖差で胃腸の調子が悪くなるという“腸冷え”。
東京都心はこの2日間で一気に冷え込み、最高気温が25度以上あった18日と比べると、10度以上も下がりました。
クリニックの松生院長によると、急激に冷え込んだ21日から、腸冷えの症状を訴える患者が増えたといいます。
松生クリニック・松生恒夫院長:
おなかのガスが抜けにくかったり、お通じが出にくかったりと、おなかが張るっていう症状は非常に多くなってきています。特にお年寄りは腸の機能が弱くなってますから、さらに(お通じが)出てこなくなっちゃう。
22日、都内の別のクリニックでも、おなかの不調を訴える患者が相次いでいました。
いとう王子神谷内科外科クリニック・院長:
ここ数日、特に昨日今日あたり急に冷えてきて、おなかの冷えなんかも関係していることが多いんです。いわゆる“腸冷え”という腸が冷える(症状が)この季節は多いので。
腸冷えと診断された男性は、処方薬と点滴の処置を受けました。
では、腸冷えの予防策としては何が有効なのでしょうか。
松生クリニック・松生恒夫院長:
腹巻きにカイロを挟んでいただくと温まるんですよ、おなかが。飲み物でも体が温まるんですよ。シナモン、ジンジャー、オリゴ糖ティー。オリゴ糖はビフィズス菌増やす作用がある、腸内環境よくする。
急激に冷え込む日本列島。
体の内側にも冬支度が必要です。