ウクライナの首都キーウなど12の地域がロシア軍の攻撃をうけ、これまでに6人が死亡しました。
ウクライナ当局によりますと21日夜から22日朝にかけて、ロシア軍が南部ザポリージャや中部ポルタワなど12の地域にミサイルやドローン攻撃を行い、集合住宅やエネルギー関連施設などが被害を受けました。
首都キーウでも医療施設や住宅が被害を受け、これまでに2人が死亡し、子ども5人を含む22人が負傷しました。
また、キーウ州ではミサイルの破片やドローンが民家に直撃し、乳児を含む4人が死亡したということです。
ロシアの軍事侵攻をめぐり、ゼレンスキー大統領はアメリカのトランプ大統領に対し、長距離巡航ミサイル「トマホーク」の供与を求めていましたが、トランプ氏は17日の首脳会談で供与を見送る考えを示しました。
ゼレンスキー氏は自身のSNSで「ごく普通の都市が攻撃の標的になった。ウクライナへの防空システムやミサイルの提供は命を守ることであり、支援に感謝する。ロシアの卑劣な攻撃には国際社会が一体となって応じる必要がある」と述べ、長距離兵器の供与を改めて訴えました。
一方、ハンガリーのブダペストで近く行われる予定だった米露首脳会談は、ホワイトハウスの当局者が「近い将来に行う計画はない」と述べるなど、現時点で延期または見送られる見方が浮上しており、停戦交渉の行方や戦況への影響が注目されます。