パリの国立自然史博物館から、日本円で約2億6000万円相当の金塊を盗んだとして24歳の中国出身の女が起訴されました。
捜査当局によりますと、9月16日、展示ケースが破壊され、計6キロの金塊が盗まれているのを学芸員が見つけました。
盗まれた金塊には、1833年にロシア皇帝ニコライ1世が博物館に寄贈したものも含まれていて、価値は150万ユーロ、日本円で約2億6000万円にのぼります。
防犯カメラには、16日午前1時ごろに何者かが侵入し、約3時間後に立ち去る様子が映っていたということです。
その後、24歳の中国出身の女が犯行に関与した疑いが強まり、帰国しようとしていたところを9月30日にスペインのバルセロナで拘束され、フランスに引き渡され起訴されました。
拘束時、女は約1キロ分の溶けた金塊を捨てようとしていたということで、 当局は共犯者の有無や残りの金塊の行方を調べています。