島根原発2号機の原子炉建物内で10月20日、新たに搬入されていた核燃料2体が転倒し、作業員がけがをしました。
中国電力によると、作業員の被ばくはなく、原発の運転に影響はないとしています。
中国電力によると、20日午前9時20分ごろ、島根原発2号機の原子炉建物内で、核燃料が入った輸送容器をクレーンで立てようとした際に、容器内の核燃料2体が床に倒れたということです。
核燃料の重さは1体約260キロで、転倒した際に男性作業員に接触し、作業員が右手と右足にけがをしました。
中国電力によると、作業員の被ばく、環境への放射能の影響はなく、運転への影響もないとしています。
また、転倒した核燃料2体は、変形が確認されたため使用しないということです。
島根原発2号機では、新たな核燃料108体が10月8日に搬入され、15日から損傷や異物混入がないかを確認する検査が進められています。
中国電力によると、今回のような事故は島根原発が稼働を開始して以来初めてのことで、転倒した原因を調査し、再発防止に努めるとしています。
また島根県と松江市は、20日午後に原発に職員を派遣し、現場確認をした上で原因を分析するよう求めました。