3年前の大雨で氾濫した一戸町などを流れる馬淵川について、岩手県は10月17日、水害対策に対し国の予算が重点的に配分される「特定都市河川」に指定しました。県内での指定は初めてです。

「特定都市河川」とは、著しい水害が発生するおそれがある都市部の河川を対象に国や県が指定するもので、ハード対策に対し国の予算が重点的に配分されます。

県は17日に県内で初めて一戸町や葛巻町などを流れる馬淵川上流と、それに合流する支川、合わせて9つの河川について特定都市河川に指定しました。

馬淵川は2022年8月の大雨で氾濫し住宅46棟が浸水する被害が発生していて、この指定により今後県や流域の自治体は「流域水害対策計画」の検討に着手します。

また流域内では1000平方メートル以上の規模で田んぼを宅地にするなど、雨水が地面にしみこみにくくなる開発をする場合、雨水を貯める施設をつくるなどの対策が事業者に義務付けられます。

県は「気候変動に伴う水害リスクに対応するため、関係機関と連携して取り組みたい」としています。

岩手めんこいテレビ
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