10月17日に岩手県北上市和賀町で男性の遺体が見つかった付近では、夏以降、クマにより人が亡くなる被害が相次いでいます。
北上市和賀町岩崎新田の山林の地図でその場所を確認すると…
7月4日、今回の現場から北東に約7ｋｍ離れた北上市和賀町山口の住宅で81歳の女性の遺体が見つかりました。
10月8日には西に1.8ｋｍほど離れた北上市和賀町岩崎新田の山林で、男性が死亡した状態で見つかっていて、どちらもクマに襲われ死亡した人身被害と断定されています。
7月に死亡した女性を襲ったクマは駆除された一方で、10月に男性を襲ったクマは特定されていません。
こうした中、クマに襲われたとみられる遺体が17日に見つかったことを受け、市は17日の会見で危機感をあらわにしました。
北上市 高橋恵農林部長
「これまでのクマにない危険な行動が見られている。全部ではないと思うが行動が変化しているクマがいる、危ない狂暴化しているクマがいるということは事実ではないかと感じている」
市は10月8日に遺体が発見された山林、16日に温泉の従業員が襲われたとみられる風呂、そして、17日に身元不明の男性の遺体が見つかった山林から採取した体毛をＤＮＡ鑑定し同じ個体のクマかどうかを調べています。
