出雲市の島根大学医学部で解剖実習のため提供された献体の慰霊祭が営まれ、医学への貢献に感謝し、冥福を祈りました。
この慰霊祭は出雲市の島根大学医学部が解剖実習などのため提供された「献体」に感謝し、冥福を祈るため約50年前から毎年この時期に営まれています。
今回で48回目。10月16日は学生、教員や遺族、それに死後、献体することを申し出ている団体の会員など約300人が参列。
全員で黙とうを捧げたあと、2024年9月から2025年8月までに献体された144人の名前が読み上げられました。
島根大学医学部では2022年、献体の不適切な管理が明らかになり、その後、厳格なルールを設け、適切な取り扱いに努めています。
島根大学・竹谷健医学部長:
私たちはこの教訓を決して忘れず、真摯に歩みを続けることをここにお誓いいたします。
医学科2年・清水結衣さん:
ご献体してくださった方の思いは本当に尊いものなので、そうした方の思いに応えられるような医師になりたいと改めて思いました。
参列した人たちは献体による医学への貢献に感謝し、冥福を祈っていました。