愛媛県で大規模な多目的アリーナの整備を巡り、松山市と松前町がそれぞれの構想を示すなか、中村知事は16日に「提案が複数出ることは好ましいこと」としながらも、「完成は10年も先のこと」とまちづくりへの懸念を示しました。

中村知事:
「いい意味で競争とはまでは言わないが、提案が複数出るというはむしろ好ましいことではないか」

中村知事が会見で「好ましい」と発言したのは、松山市と松前町が示している大規模な多目的アリーナの計画や構想です。

アリーナの整備を巡っては松山市は当初、JR松山駅周辺の車両基地跡に5000席以上の規模で計画。年度末を目途にホテルや商業施設の建設なども含め、駅周辺の一体的な整備のモデルプランを発表する予定です。

こうしたなか松前町の田中町長が9月、新たなスポーツエンターテインメント施設の構想を発表。スケートボードや自転車のBMXなど都市型スポーツが楽しめる施設に加え、将来的に大規模な多目的アリーナの整備についても検討する考えを示しています。

中村知事は、アリーナの提案が複数出ていることを好意的に捉えた一方、松山市のアリーナ計画は完成時期や事業費も見えないなか、今後の先行きを不安視しています。

中村知事:
「アリーナは今年になって出てきた話なので、懸念しているのは今から計画してやったら一体いつできるのか。常識的に考えても7年も8年も10年も先のことになるのかな」

アリーナ計画を含めた松山駅周辺の再開発の遅れに改めて懸念を示し、松山市が早くトータルのビジョンを打ち出すべきと指摘しました。

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テレビ愛媛
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