テレビ宮崎の夕方ニュース「#Link」でお天気コーナーを担当している気象予報士・古山圭子さんが天気の豆知識を解説するコーナー。今回は、「晴れの特異日」についてお伝えします。
まずは古山予報士からの質問です。
古山予報士:
「晴れの『とくいび』って聞いたことありますか?」
児玉アナ:
とくいび? 得意・不得意ってことですか?
思わず聞き返したアナウンサーに、古山予報士は、お’得意’のイラストで解説してくれました。

古山予報士:
その得意日じゃないんですよ。漢字で書きますと、『特別に異なる』『特異日』と書くんです。
統計が示す「晴れやすい日」
古山予報士によると、「晴れの特異日」とは、気象の統計上、『前後の日と比べてひときわ晴れの天気になる実績がある日』のことを指すそうです。偶然かもしれませんが、なぜかその日は晴れやすいという、興味深い日なのです。
そして、有名な例として挙げられたのが「10月10日」でした。
この日は長く「体育の日」として親しまれていました。その由来となったのが、1964年に開催された東京オリンピックです。実は、このオリンピックの開会式が行われたのが10月10日。この日が開会式に選ばれたのも、まさに「晴れの特異日」だから、という理由があったと言われているのです。

このお話の放送日は10月10日。宮崎県内は気持ちの良い快晴でした。古山予報士は「きょうも、もれなくこのように晴れたわけなんですけれども、まさに「晴れの特異日」を実感するような空模様でした。」と話していました。
イベント日程にも「特異日」を参考にしては?
もちろん、「特異日」だからといって必ずその天気になるわけではありません。しかし、過去の膨大なデータから「晴れやすい」「雨が降りやすい」といった傾向がある日を知ると、日々の天気予報が少し違った視点で見えてきて、より面白く感じられるかもしれません。
結婚式や運動会など、大切なイベントの日程を決めるとき、こうした「特異日」を参考にしてみるのも良いかもしれませんね。
(テレビ宮崎)