アメリカのベッセント財務長官は15日、レアアースの輸出規制をめぐり、「中国が信頼できるパートナーでないなら、世界は中国から分断せざるを得ない」と強く非難しました。
中国政府が先週、レアアースの輸出規制を公表したことを受け、アメリカのトランプ大統領が中国への100%の追加関税を発動する考えを示すなど、貿易摩擦が一段と激しくなっています。
こうした中、ベッセント長官は15日の会見で、「中国が信頼できるパートナーでないなら、世界は中国から分断せざるを得ない」と改めて批判しました。
また、アメリカと中国が14日から相互の船舶に港湾使用料の追加徴収を始めたことに関連し、ベッセント長官は中国当局者とのやりとりについて、「その担当者は『港湾輸送費の引き上げが承認されれば、中国は世界的な混乱を引き起こすだろう』と言った。非常に失礼な態度だった」と明らかにしました。
一方で、「世界は分断を望んでいるのではなく、リスクの軽減を望んでいる」と述べ、「中国は分断を望んでいないと私たちは考えている」と事態の打開に向けた前向きな姿勢も示しました。
トランプ大統領は10月下旬、韓国で中国の習近平国家主席と会談する予定で、両国が溝を埋められるか注目されます。