県内では被害額が1千万円近くにのぼる多額の詐欺被害が相次いでいます。こうした中、佐賀市では地元の園児や警察が商業施設を訪れた人にニセ電話詐欺の被害防止を呼びかけました。
「せーの!詐欺に注意してください」
「ご苦労様です」
「ありがとうございます」
「詐欺に注意してください」
この取り組みは近年被害が拡大しているニセ電話詐欺やSNS型投資・ロマンス詐欺などの防止を呼びかけようと、年金支給日にあわせ警察などが行ったものです。
15日は佐賀市の愛の泉こども園の園児23人も参加し、商業施設の入口やATMコーナーの前で、訪れた人へ注意喚起のチラシなどを手渡していました。
【佐賀南警察署 重松俊和生活安全課長】
「SNS・電話でのお金の話は詐欺と疑ってまず周りの人に相談してもらいたい」
県内ではうその投資話による多額の被害が相次いでいます。
佐賀市の50代男性はSNSを通じて「AIが値上がりする株を判断して自動的に購入してくれる」などと持ちかけられ、約1千万円を振り込みだまし取られました。
このほか小城市の50代女性はSNSを通じて知り合い好意を持った人物から、うその投資話を持ちかけられ820万円を、別の50代女性はSNSで投資学習グループの関係者を名乗る人物が持ちかけた話を信じ580万円をだまし取られています。
警察によりますと9月末時点の県内全体の被害額はニセ電話詐欺だけで約10億8000万円で、SNS型投資・ロマンス詐欺まであわせると18億円にのぼるということです。