猛暑の影響で夏の花が秋に咲きました。
島根県出雲市で10月の中旬にヒマワリが見ごろを迎えています。
猛暑を乗り越えてたくましく咲き誇っています。
15日の山陰地方は、午前中は雨が降ったものの、少しずつ日差しが戻り、最高気温は津和野で28.2℃、大田で27.4℃、鳥取で26.2℃など多くの地点で夏日となり、9月中旬から下旬並みの陽気でした。
こうした中、出雲市斐川町では…。
田中祐一朗記者:
出雲空港近くのヒマワリ畑では今、ヒマワリが見ごろを迎えています。
近くの農事組合法人が、観賞用に栽培しているヒマワリ畑。
例年は8月に見ごろを迎えますが、2か月遅れで咲き誇っています。
来場者:
コスモスと同じタイミングでヒマワリを見るというのは、なかなかありませんので、おもしろいと言っていいのかわかりませんけど、良い写真が撮れると思います。
10月中旬でも季節外れの高い気温が続いているから咲いているわけではありません。
2025年は、例年種をまく7月の時点で、夏の猛暑と少雨が見込まれたことから種まきを1か月遅らせ、秋に咲くように調整しました。
農事組合法人おきす・須田裕子さん:
やっとこんなにきれいに咲いてくれて安心しています。
それでも異常な猛暑と残暑の影響を受け、畑の一部にはヒマワリが咲いていない場所も…。
農事組合法人おきす・須田裕子さん:
一番最初に芽が出たものがすべて枯れてしまって、これはだめだなと思っていたんですけど、あとに芽が出てそれが頑張っている。
畑一面に約5000粒の種をまきましたが、花を咲かせたのは7割程度。
9月初旬に芽を出したものはすべて枯れてしまったということです。
また例年であれば一斉に花を咲かせますが、育ちもまばらで、まだつぼみのものや、育ち切っていないものもあり、夏の猛暑の爪痕が残ります。
農事組合法人おきす・須田裕子さん:
まだ小さいものもあれば、すでに咲いているものもあるので、ちょっと長らく見られるかもしれません。
夏の暑さとは違い、このところの高い気温はヒマワリにとって好条件。
例年と比べて長い期間楽しめそうで、あと10日ほどは見ごろが続くということです。