議論が続く県立高校の再編問題で、これまで2028年度ごろとしてきた第1期となる再編は1年後ろ倒しとなり、2029年度となる見通しです。

高校再編をめぐっては、これまで県議会などで学校の配置数や大規模校の必要性といったさまざまな議論が続いていて、14日開かれた検討会議では今後の進め方も含めて論点を整理しました。

そして意見交換のあと、新田知事は、もともと今月を目途としていた再編の実施方針の策定を「年明けごろまでに」と延期することとしました。

工業科、商業科など職業系専門学科のあり方についてさらに議論を深めるべきとしていて、次回の総合教育会議でとりまとめます。
これに伴い、現在34ある全日制の学校を30校程度とする第1期の再編時期も変更となる見通しです。

これまでは現在の中学1年生が高校に入学する2028年度ごろとしていましたが、1年後ろ倒しとなり、2029年度となりそうです。
委員からは、「スピード感をもって進めるべき」との声があがる一方、「学びの”内容”についての議論を深めるべき」との声もあがりました。

*アイティオ 伊東潤一郎社長
「具体的にどんな高校をどんな風につくっていくのか、この場で話すのが絶対的に大事」
*富山大学 林誠一学長特命補佐・客員教授
「一番やっちゃいけないのは中学生に影響があること。できるだけ早く実施方針は固めるべき。教育改革の根っこには大人の意識改革が大きい。『以前はこうだったから』という論調は改めていかなければならない」