沖縄総合事務局は14日、再建が進む首里城正殿の内部で行われている復元工事の映像を公開しました。
報道陣に公開されたのは正殿内部の玉座の再建作業の映像で、2024年9月から2025年10月にかけて実施されたものです。
映像には玉座を支える須弥壇(しゅみだん)と呼ばれる部分を組み立てる様子などが収められています。
正殿2階の玉座の周りを囲む御差床高欄(うさすかこうらん)のしまこ柱は、平成の復元では解析できなかった写真をもとに、新たな知見が取り入れられて再建が進められています。
曲線が多い正殿内部は図面通りに木材を加工しても組み立てが難しく、木材をさらに削りながら調整し、1か所ずつ合わせていく繊細な作業が行われました。
社寺建 山本信幸棟梁:
特に沖縄の方が「戻ってきたな」とつぶやいてくれるだけで、私は一番の褒め言葉だと思っています
正殿では現在、内部の塗装作業が進められていて、沖縄総合事務局はその様子についても年内に映像を公開したいとしています。