福岡と佐賀を結ぶ三瀬トンネルで14日、複数の車が絡む事故を想定した3年に1回の防災訓練が行われました。
〈訓練の様子〉
「乗用車2台とバス1台が事故を起こし、多数の負傷者がいる模様です。各任務につけ!」
トンネルを通行止めにし、福岡と佐賀の両県から消防や警察など11団体が参加した訓練。
トンネル内で乗用車2台が正面衝突し、避けようとしたマイクロバスが壁に衝突したという想定で行われました。
佐賀方面から現場に到着した消防隊は、乗用車に閉じ込められた人たちを救出し、安全な場所に運びます。
一方、福岡側から出動した消防隊は…。
◆記者リポート
「消防の救急隊員が、バスの車内に閉じ込められた人たちを救出しています」
現場にはリモコンで動く特殊な放水車両も出動し、火災の消火にあたりました。
トンネルの外では、救出された重症者を防災ヘリで搬送する手順も確認されました。
◆福岡市消防局 小方光則 消防司令長
「(トンネルは)出入り口が限定されているので、いったん火災が発生すれば、中の視界がゼロになったりする。情報収集するということが大切になる」
三瀬トンネルでは1986年の開通以降、160件の交通事故が発生しているということで、福岡市消防局では「トンネル内の走行は特に注意してほしい」としています。