サツマイモは栗より美味い十三里
10月13日は「サツマイモの日」。この記念日の由来は江戸時代にさかのぼる。
当時、「サツマイモは栗より美味い十三里」という洒落が流行した。「九里と四里」を足して「十三里」と呼んだことから、10月13日を「サツマイモの日」とした。
そんな旬の味覚を求めて愛媛県松山市内の青果店を訪ねると、「紅はるか」と「シルクスイート」という人気の品種が並んでいた。

旬の味覚を求めて松山市内の青果店へ
そんな旬の味覚を求めて松山市内の青果店を訪ねた。
名護谷希慧アナウンサー:
「ありました、サツマイモ。箱に入って段積みに、たくさん並んでいますね。見比べてみると、細長いものや、ごろっと丸いもの、それぞれ違いがはっきりしてるんですね」
徳島県産の「なると金時」と、近年人気が高まっているという2つの品種が並んでいる。
食堂カフェステクル・渡部勝平さん:
「紅はるかとシルクスイート、この2つが二大ブランドになっているんですけど、紅はるかはねっとり、たとえば焼き芋なんかにすごく適している。シルクスイートのほうがどちらかというと柔らかい。たとえばポテトサラダにしたり、揚げ物にしたり、シルクスイートが非常に適している」
料理によって使い分けると、おいしさがより一層際立る。

おいしさも安定した家計の味方
今年は猛暑や大雨の影響で野菜の価格が高騰する中、サツマイモはというと…
食堂カフェステクル・渡部勝平さん:
「特に暑さとかに影響されるものではないので、根菜類、土の下のものはわりと今のところはうまく育っていると聞いているので」
1本120円から190円ほどと、こちらの店では例年通りの価格で提供。おいしさも安定した家計の味方だ。
店にはサラダバーが人気なカフェが併設されていて、この秋のランチメニューに旬のサツマイモが、登場している。

その日の入荷で小鉢も変更
今回は、さつま金時の天ぷらに、シルクスイートのサラダ、紅はるかは大学芋に。
食堂カフェステクル・渡部勝平さん:
「私が市場で仕入れて安価なもの、旬なものをキッチンにまわすので、これで適当に小鉢作ってって」
その日の入荷によって小鉢が変わるのも、青果店ならではの魅力。
名護谷希慧アナウンサー:
「味付けもそうですけど、サツマイモ自体が甘いです、少しねっとりした食感もあって、同じサツマイモっていってもそれぞれに味わいがあって、お料理の仕方もそれぞれで食べ比べるとおもしろいですね」
食堂カフェステクル・渡部勝平さん:
「もうちょっとしたら焼き芋も始まるので、焼き芋を使った天ぷらとか、八百屋ならでは的なものを、味わって帰ってもらいたい」

芋けんぴを味わえる店「芋屋金次郎」
高知名物の芋けんぴを味わえる店「芋屋金次郎」。
モンブランに、アップルパイ、チョコレート菓子までサツマイモを使ったスイーツがずらりと並ぶ中、今注目の一品が、10月1日に登場した「皮付きスイートポテト」。3年前に期間限定で販売したところ大人気となり、ファンの声に応えて待望の復活を果たした。

皮ごと食べられて、満足感にひたれる逸品
「皮付きスイーツポテト」は、バターを練りこんださつま金時のペーストを皮に詰め、照りを出すために卵黄を重ねたらオーブンでじっくり焼き上げる。
名護谷希慧アナウンサー:
「甘い!すごくしっとりしていてほくほくした食感もあって、お芋を食べてるという感じがすごくします」
皮ごと食べられて、満足感にひたれる逸品。用意した1万2000個がなくなり次第終了するため、年明け1月ごろまでの期間限定の販売だ。

今年収穫された「新芋」に切り替わる
名護谷希慧アナウンサー:
「さつまいもはやっぱり今が旬ですよね、そうなるとスイーツの味わいにも変化は出てきますか?」
金子友紀店長:
「新芋になると、お芋の風味がより強く感じていただけるようになる」
店では9月下旬から原料のサツマイモが、今年収穫された「新芋」へと切り替わり始めている。フレッシュな「新芋」を味わえるのも、旬の今だからこそ。秋の味を堪能してみては。
