184日間にわたって開かれた大阪・関西万博。
最終日の13日、大阪府の吉村知事が「newsランナー」に生出演し、万博で一番ピンチだったことは「地下鉄が止まった夜」と発言しました。
吉村知事は、最終日だから言える「万博裏話」というテーマで『一番ピンチだったこと』、『一番嬉しかったこと』について話しました。
一番ピンチだったのは「地下鉄が止まった夜」。
8月13日夜から14日朝にかけて、会場に乗り入れる唯一の鉄道ルート、大阪メトロ中央線が一時的に運転を見合わせ、会場は”陸の孤島”になりました。
その結果、およそ3万8千人が帰宅困難となりました。
【大阪府・吉村知事】「これは『災害』と同じだと。数万人の方が必ず帰れなくなると思ったので、博覧会協会の事務総長に夜遅かったですけど携帯で直接電話して。実は僕警察にも電話したんです。
夜そこで過ごす人が出てくると、女性や子連れとか、ひょっとしたら犯罪が起きても良くないと思って、府警本部長に連絡して『警備を強化してください』と。色んな所に連絡して、この日はほぼ徹夜でした。これでご迷惑かけた方には申し訳ない。できるだけ早く災害対応しようと判断しました」
■変装して両親を万博へ 抽選は全外れ
また、一番嬉しかったのは「両親を万博に連れていけたこと」だということです。
【大阪府・吉村知事】「僕の兄が1970年万博の歳に生まれたんですよ。万博の『博』っていう字が兄の名前にもついてるんです。それくらい(両親が)万博が好きで。
なかなか高齢だから外にも出にくいねっていう中ですけど『連れて行ってあげたい』と思って、連れて行ってあげられたこと。『楽しい』と言ってくれて。公務じゃないのでチケット買ってマスクして帽子して、一般の人として入って。
予約してもなかなか取られへんし。(そういうシステムに)僕が決めたんだけど。(抽選は)全部外れた。でもオーストラリアパビリオンにちょっと並んだら入れて。『楽しかった』と言ってくれたのが嬉しかった」
(関西テレビ「newsランナー」2025年10月13日放送)