13日朝、飯豊町の住宅敷地内で作業をしていた女性が、後ろから現れたクマに襲われ背中や腕にけがをした。県内でのクマによる人的被害はことし7件目。
13日午前6時前、飯豊町椿の住宅の敷地内で、「家族がクマに襲われた」と警察に通報があった。
(襲われた女性)
「ここでだ。ここの糠のフタを取っていた。開けていたらこっちからクマが来た。(Q.クマとわかった?)ここまで来てわかった」
襲われたのはこの家に住む83歳の女性で、牛舎に敷く“もみ殻”を準備していたところ、背後からクマが現れ覆いかぶさってきたという。
女性は背中や右腕をひっかかれ軽いけがをしたが、命に別条はなかった。
(襲われた女性)
「怖かった。やられるかと思った」
クマは体長約1メートルの成獣とみられ、ウシのエサを保管していた小屋から出てきたという。
その後、小屋の中を確認したところ、エサの袋が破られ食べられた形跡があった。
飯豊町では8月ごろから、クマによるとみられるエサの食害が10件以上あり、町はこれまでも保管場所の施錠や、エサを外に放置しないよう呼びかけていた。
現場は飯豊町役場から北に約500メートルの住宅が点在する地域で、町は箱わなを設置したほか、パトロールをして注意を呼びかけている。