10月4日は何の日かごぞんじだろうか? 「1」「0」「4」の語呂合わせで、「イワシの日」!
イワシの産地として知られる鹿児島・阿久根市では、地元の水産会社から、市内の小・中学校の給食にイワシの丸干しが提供された。

地元の水産業者がイワシの丸干し1400食分を提供
この取り組みは、阿久根市内の水産業者の若手などで作る「イワシ一家」が、毎年10月4日に合わせて行っている。2025年は、阿久根市内10の小中学校に、マイワシを一夜干しにした丸干し1400食分が提供された。

訪れたのは山下小学校の3、4年生のクラス。給食の時間を迎え、白衣を着た児童が皿にイワシの丸干しを盛り付けていく。


苦かったりやわらかかったり 1匹のイワシにいろんな「味」

「いただきます!」
待ちに待ったイワシの給食。
おそるおそる頭からかぶりつき「苦っ!」と思わず顔をしかめる男の子がいると思えば、豪快にほおばり、カメラに向かって「おいしい!」と笑顔を見せる女の子。


中には「頭がカリカリしていておなかはちょっと苦いけど、甘みもあっておいしいです」と、見事な食リポをしてくれた男の子もいた。

地元の特産品を味わいながら、子どもたちは、イワシの餌がプランクトンであることや、ちりめんがイワシの稚魚であることなども学んだ。

児童の笑顔に生産者も感動
「おいしいとか、苦いとか、しょっぱいとか、そういうのを実際に感じてもらいたかったというのが一番の狙い」と話したイワシ一家の尻無公平会長。
児童のさまざまなリアクションに「生産者としても励みになる。笑顔で子どもたちが食べているところが一番感動した。私たちももっと頑張ろうと思った」と笑顔をみせた。

イワシのうま味がぎゅっと詰まった生産者からのプレゼントに、子どもたちは、地元の特産品の深い味わいを、存分にかみしめていた。
