木村知事が8日、半導体に関する福岡での講演会で熊本の地下水や県民性などの話の中で『土着の宗教』、『肥後の引き倒し』と発言しました。この発言について木村知事は、きょう「マイナスなイメージを伴う表現をしたつもりは全くなく、県民を揶揄する気持ちもない」としたうえで一連の発言を撤回しました。
【木村知事】
「新しいことが起きると嫌がる人もいっぱいいる。熊本では『肥後の引き倒し』と言って、何かあると足を引っ張る人を『肥後の引き倒し』という」
これは8日福岡で開かれた九州半導体産業展での木村知事の講演。熊本の県民性を表す言葉として『肥後の引き倒し』と発言し、地下水に関心を持つ県民性についても次のように発言しました。
【木村知事】
「福岡から県外の人からしたら『何で地下水をそんなに心配するんだ』と思うかもしれませんが、これは何とも言えない熊本の『土着の宗教』みたいなもので。とにかく地下水は大切」
この発言をめぐり木村知事は10日、「県民の心の奥底にある理屈ではない価値観や長い年月をかけて根付いた魂そのものであることを伝えたかった」と弁明。「マイナスイメージを伴う表現をしたつもりは全くなく、県民を揶揄する気持ちも一切ない」としながらも、「正確に伝えるには的確ではない表現であった」として一連の発言を撤回しました。