これから旬を迎える「カキ」。三重県鳥羽市では、ブランド「浦村かき」の獲れ高が前年の3倍と好調です。身の太りも例年以上だといいますが、背景には何があるのでしょうか。

 鳥羽市の生浦湾で育った「浦村かき」は、県を代表する「ブランドかき」です。10月10日、水揚げの様子を覗いてみると、白みがかったプリプリの身が…。

浜英水産の浜田章吾社長:
「めっちゃいいやん。すごいよ、今年。例年だったら透明に近い、今年は結構真っ白に色着いていて、ふっくらしている。大きい・小さい関係なく、身がしっかりしている状態」

 広島・宮城と違って、「浦村かき」の成長は今シーズン、例年になく好調だといいます。

浜田社長:
「黒潮の蛇行によって、海の栄養や水温などいろいろなことに影響してきて、プランクトンの量が多かったり少なかったりも関係してきていると思う」

 紀伊半島から東海沖で7年9カ月にわたって続いていた「黒潮の大蛇行」。これが2025年4月に終息したことが、浦村かきの成長に影響した可能性があるとのことです。

 2024年は、5年前と比べて生産量がおよそ3分の1ほどに激減しました。2025年は期待できそうです。

浜田社長:
「去年はほとんど死んでいたので、選別の段階で7~8割死んでいたので、ほとんどごみの状態で。この3分の1ぐらいしかとれていなくて、(今年は)3倍ですね。とれ高はいい感じになっています」

東海テレビ
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