秋の深まりとともに、北アルプス、立山黒部アルペンルートでは紅葉が進んでいる。今年はこの10年で最も鮮やかな色づきとなっているという。

大観峰駅から広がる秋の絶景

標高2316mの立山黒部アルペンルートにある大観峰駅。ここから黒部平駅へ向かうロープウェイに乗ると、真下に広がるタンボ平の紅葉が一望できる。

黄、緑、赤、山吹色の木々が山肌を染めていて、空気もひんやりとしていて秋の深まりを感じまる。

先月中旬から色づき始めた木々は現在見頃を迎えている。標高1828mの黒部平庭園では、秋晴れの青空を背景に雄大な立山連峰と紅葉のパノラマが訪れる人々を魅了していた。
観光客から喜びの声

現地を訪れた観光客からは、「きれいで最高」「空気が良くて、天候もよくて最高」との声が聞かれた。

また、「初めて来たけど、めっちゃきれいでびっくりした。退職してやっと旅行にいけるようになったので『今年こそは』と思って来た」と話す観光客もいた。
夏の猛暑乗り越え鮮やかに

立山黒部貫光によると、今年は夏の猛暑の影響が心配されていたが、9月中旬から冷え込みが強まり寒暖差が大きくなったことで、この10年で最も鮮やかな紅葉になっているという。
紅葉前線は麓へ

現在、立山黒部アルペンルートでは室堂平や弥陀ヶ原でも紅葉が見頃を迎えている。紅葉前線は徐々に麓へと下り、今月下旬以降には標高1000m前後の美女平や称名滝でも紅葉を楽しめるようになるという。

秋の魅力に包まれた立山黒部アルペンルートは、多くの観光客を迎え入れ、自然の織りなす色彩の豊かさを存分に楽しませてくれる。
(富山テレビ放送)