立憲民主党の野田代表は10日午後5時半頃、国会内で記者団の取材に応じ「(公明党は)あまりにも自民党に反省が見られないと相当な危機感を持ったのだろう。自民党に激震が走っているのでは」などと述べた。

野田代表は、自公の連立協議の結果が、公明党による連立離脱の通告という形で終わったことについて、「(公明党は)重たい決断を下された。26年間、自民党と公明党は連立を組んでいた。ほとんどの議員は連立の中で育った人ばっかりで、それ以外を経験したことのない人たちが圧倒的に多い中で連立から離脱をするということは極めて重い決断だったと思う。懸案事項で取り上げていた政治と彼の問題で、あまりにも自民党に反省が見られないと相当な危機感を持ったということだと思う」と、公明党の決断に理解を示した。

その上で、「自民党に激震が走っているのではないか。高市総裁だけではなくて、5人の総裁候補すべてが連立拡大を主張した。連立の維持の以前の、パートナーに対する配慮がなかったと思う。その上で一番懸案事項としていた政治とカネの問題について、旧安倍派の幹部を役員として登用するなど、ある種逆なでをするようなことをした」と連立協議を進める中で、自民党の対応に問題があったとの認識を示した。

また、野田代表は「高市執行部に対して何やってるんだろうと思っている自民党内の多くの人がいるだろう。選挙についても白紙、人物本位という状況、公明党の支持があってギリギリ当選している人たちも、おそらく数十人単位でいるだろう。そういう人たちも含めて、今の執行部に対する責任論がこれから噴出してくるのではないか」と指摘した。

一方、立憲が進める臨時国会での首相指名選挙に向けた野党統一候補の擁立を巡り、今後の”野党”公明党との向き合い方については「いきなり呼びかけをするかしないかというと、(公明党は)今日重たい決断されたばっかりだ。飛躍をし過ぎてはいけないのではないかと思う」と述べつつ、「基本的なスタンスとして我々はど真ん中で行こうと思う。公明党も中道改革という言葉を話していた。共通点があると思う。これからどういう連携ができるかということは、色々な状況を見ながら落ち着いて協議していきたい」として、公明党の連携も検討する考えを示しました。

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