警察官による不祥事が相次ぐ静岡県警で“臨時”の幹部会議が開かれました。
10月9日午後、県警本部に集まったのは久田誠 本部長や本部の幹部、県内28署の署長など計69人。
静岡県警・久田誠 本部長:
このような非常に厳しい現状について危機意識を共有するとともに、県民からの信頼回復に向けた取り組みを強化するため急きょ開催するもの
本部長が口にしたのは警察官の不祥事への強い危機感。
2025年、警察官の逮捕者は過去最多に上り、懲戒処分も相次いでいます。
1月には浜松中央署の元巡査長が詐欺の疑いで逮捕。
2月には裾野署で元巡査長が女性用の下着を盗んだとして逮捕されました。
5月には浜松中央署の警部補が捜査書類をねつ造した疑いで逮捕され…
6月に静岡中央署の巡査が事故を起こすと、酒気帯び運転が発覚して逮捕されました。
そして9月、静岡南署の元刑事一課長が交番の女性用トイレに盗撮目的で小型カメラを仕掛けたとして逮捕され、逮捕者は2年前と並び過去最多の5件に。
また、逮捕されたもの以外にも不同意わいせつの疑いでの書類送致のほか、捜査資料が盗難被害にあったり、拳銃をトイレに置き忘れたりと不祥事が相次いでいます。
こうした事態に県民は…
県民:
私たちの安全どこに頼めばいいとなってしまうので、警察も人なので、警察官としての意識をしっかり持ってもらう必要があると思う
県民:
自浄作用ができていて隠蔽しない。もし悪いことが起きてしまった場合はきちんと表に出す。どうやって改善していくかを私たちに提示してくれる組織づくりを望む
10月9日、会議ではルールの順守を徹底することや職場でのコミュニケーションを工夫するよう指導され、今後それぞれの部署が対策を検討する方針です。