毎年冬に猛威を振るうインフルエンザですが厚労省は先週、2024年より1カ月以上早く「流行シーズン入り」を発表しました。なぜ感染が早まっているのでしょうか?
静岡県浜松市のクリニックでは10月7日、親子3世代でインフルエンザの予防接種を受ける家族が。
クリニックでは2025年、予防接種の開始を早めたといいます。
チルドレンクリニック・辻徹 医師:
例年だと10月1日から予防注射を始めるが(今年は)9月26日から始めて多くの人が接種に来ている
例年12月から3月にかけて流行するインフルエンザですが、9月28日までの1週間で全国の1医療機関あたりの感染者数は1.04人に。
流行の目安とされる「1」を超えたため、厚労省は「全国的な流行シーズンに入った」と発表しました。
県内では0.47人と流行入りこそしていませんが、感染者の数は4週連続で増加していて、すでに6つの学校や幼稚園で学級閉鎖となっています。
親子3世代で接種に来た女性:
先週あたりからよく報道されていたので、意識して早めに行こうと思い10月初めに来た。祖母も同居しているし、家族間で広がらないように気を付けている
全国では2024年よりも1カ月以上早い流行シーズン入り。
この夏の猛暑がその理由の1つだと見られています。
チルドレンクリニック・辻徹 医師
部屋を閉め切っていて家族内感染が起こりやすい。学校もエアコンをかけて閉め切っていることもある
インフルエンザの予防に有効だとされるのがワクチン接種。
2024年から接種が始まったのが鼻に噴射するタイプの経鼻ワクチン・フルミストです。
2歳から18歳までが対象で注射型と比べると費用は高いものの、1度の接種で済むだけでなく痛みがないのが特徴です。
こちらのクリニックでもスプレータイプ、注射型、2種類のワクチン接種が可能で、それぞれの状況に合わせて選択し積極的に接種するよう呼びかけています。
チルドレンクリニック・辻徹 医師:
ワクチンを早めに接種して(感染者)が増えないように気を付けてもらうことも大切
県内でも流行り始めているインフルエンザ。
早め早めの感染対策が重要です。