福岡県北九州市のアパートの一室に押し入り衣服を奪った上、女性にケガをさせた疑いで、男女5人が逮捕されました。
◆記者リポート
「犯人は踊り場から給湯器をつたい、2階の出窓から侵入したとみられます」
事件が起きたのは今年3月22日午前4時すぎ。
北九州市小倉南区のアパートの一室にニット帽にマスク姿の2人組が押し入り、寝ていた女性(当時39)に鉄パイプのようなものを振りかざして「金を出せ」と脅しました。
2人組は女性の腕をドアに挟む暴行を加え、スウェットズボン1着を奪って逃走しました。
女性は腕にケガをしました。
発生から半年たった10月8日、警察は事件の容疑者として複数の男女を逮捕しました。
強盗致傷などの疑いで逮捕されたのは、自称 名古屋市中区の飲食店従業員、石井佑弥容疑者(21)、北九州市小倉南区の古川清悠容疑者(21)、行橋市の古川未海容疑者(23)、大阪・寝屋川市の解体工の和田拓海容疑者(21)、行橋市の建設作業員の少年(19)の5人です。
石井容疑者ら5人は知り合いで、被害に遭った女性と面識はないということです。
5人のうち、古川容疑者、和田容疑者、建設作業員の少年の3人は、この事件の17日前に起きた別の事件にも関与した疑いで逮捕されていました。
警察によりますと、古川容疑者ら3人は今年3月5日の深夜、北九州市小倉南区徳力の駐車場で、対抗するグループとの“決闘”に参戦。
古川容疑者側のグループ約10人と対抗するグループ約15人が凶器を持ち寄って集まり、対抗グループの20代の男性を車でひき殺そうとしたり、バットのようなもので顔を殴ったりした事件を起こした疑いが持たれています。
“決闘”の現場には、鉄パイプや金属バット、バール、ゴルフクラブなど20を超える凶器が残されていたということです。
警察は、古川容疑者らが複数の強盗致傷事件などに関与しているとみて、犯行の動機や役割分担などを詳しく調べています。