福岡市の香椎宮で9日、奈良時代から始まったとされる10年に一度の特別な祭りが開かれました。
福岡市東区の香椎宮には、朝早くからスーツ姿の人たちが集まっていました。
◆境内を掃除する女性
「『勅祭(ちょくさい)』言うてから、10年に一度、天皇家からの使いがお見えになられる。10年前も見させてもらいました。掃除を途中でやめて。やっぱりすごいですよ!すごい!」
9日、香椎宮で開かれた「勅祭」は、10年に一度、天皇陛下からのお供え物が捧げられる神事で、ここを含めて全国で17の神社でしか行われない特別なものです。
幽玄な雅楽が響く中、境内に入ってきたのは、天皇家の家紋や菊をあしらったお供え物。
「勅使(ちょくし)」と呼ばれる天皇陛下の使いが供えたのは、「幣帛(へいはく)」と呼ばれる五色の絹など2点です。
続いて奉納されたのは、お宮の創建1300年を記念して作られた「綾杉舞(あやすぎのまい)」。
舞女による一糸乱れぬ動きに勅使も見入っていました。
◆参加者
「私たちは見られていないんですよ。低頭ですから、見たいという気持ちが…でもその場に居られることがありがたい」
多くの参拝客のため、今年からライブ配信も行われました。