食中毒発生や物価高が追い打ちとなり、給食弁当を製造販売していた「高岡総合給食センター」が7日付で事業を停止し、富山地裁高岡支部に破産を申請しました。負債総額は約1億6000万円に上ります。

高岡総合給食センター(2025年2月撮影)
高岡総合給食センター(2025年2月撮影)
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高岡総合給食センターは富山県高岡市美幸町に本拠を置き、東京商工リサーチ富山支店によりますと、1962年の設立以来、高岡市、射水市、氷見市の企業や福祉施設、保育園・幼稚園に弁当や給食サービスを提供。かつては年間4億円を超える売上がありましたが、近年は競合との厳しい争いで業績が悪化していたということです。

追い打ちをかけたのは今年2月に発生したノロウイルスが原因とみられる食中毒で、センターの弁当を食べた29人が症状を訴えました。

食材価格の高騰やエネルギーコストの上昇、人件費増加という「物価高三重苦」も資金繰りを圧迫し、事業を停止することになったということです。

富山テレビ
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