台風22号について気象庁は8日午前、緊急の会見を開きました。
伊豆諸島にはこのあと、暴風と波浪の特別警報を発表する可能性があるとして、気象庁の立原秀一大気海洋部予報課長は、「これまでに経験したことのないような暴風、高波が起きる可能性がある。自分の命、大切な人の命を守るため、早めに身の安全の確保をお願いします」と最大級の警戒を呼びかけました。
気象庁によると、台風22号はあすにかけて非常に強い勢力で伊豆諸島に接近する見込みで、最大風速は伊豆諸島で50メートル、最大瞬間風速は70メートルの予報で、一部の住宅が倒壊するなどの恐れがあります。
また、伊豆諸島では台風の影響で線状降水帯が発生するおそれもあり、あすの昼までに多いところで300ミリの雨が降る予報です。
八丈島の漁港ではけさ台風に備え、船をロープで固定する作業が進められていました。
船の職員は「いつもより勢力が大きいから普段以上に養生している」と話すなど警戒を強めていました。
気象庁は今後、伊豆諸島に暴風と波浪の特別警報が出る可能性があるため、暴風が吹き始める前に自治体からの情報などを確認して早めに避難するなど、最大級の警戒を呼びかけています。