金融市場で「高市トレード」が鮮明になる中、円相場では円安が加速し、1ドル=152円を突破しました。
円相場は1ドル=152円台に突入し、約8カ月ぶりの円安水準となっています。
高市氏は景気を上向かせるため、金利を抑えてお金を借りやすくする環境が望ましいとして利上げに慎重だとされていて、条件が整えば利上げを進める姿勢の日銀との間で考えに隔たりがあるとも指摘されています。
総裁就任後の会見で、高市氏が「金融政策で責任を持たなければならないのは政府だ」と語ったことで、日銀が利上げをしにくくなったとの見方が強まり、就任前から5円程度円安が進みました。
フジテレビ・智田裕一解説副委員長:
円安の進行は、輸入品の値上がりを通じて高市総裁が力を入れる物価高対策と矛盾してくる可能性があります。高市総裁が日銀の利上げに過度に待ったをかける可能性は少ないのではとの見方もあり、155円といった水準が次の節目になるとの声も出ています。