連日、富山県内でクマの目撃や痕跡の確認が相次ぐ中、7日に黒部市に設置されたAIカメラがクマが歩き回る姿をとらえました。


7日午前5時半ごろ、黒部市の前沢地区の大谷ダム付近に設置されたAIカメラに録画された映像には、成獣とみられるクマが画面の中央から左へ移動していました。

AIカメラは大谷ダムから400メートル離れた側道にあり、クマがよく通る道と見られ、黒部市が警戒して設置していました。
この他、黒部市の愛本地区でもクマの目撃情報がありました。

また、6日クマの痕跡が発見された富山市坂本地区から3キロ離れた松野地区でも7日11時30分ごろ成獣クマ1頭の目撃情報がありました。

同じく富山市の八尾町でもクマの糞と柿を食べた跡2カ所が確認されました。
いずれの現場も市の関係者が調査しましたがいまの所、クマの姿は確認されていません。
県内で確認されたクマの出没は先月末時点で276件と、同じ時期の過去10年の平均を4割程度上回っていて、今年は山間部のドングリが不作であることからエサを求めるクマの活動範囲が広がっていると見られています。