人間の100万倍以上の嗅覚でシロアリを探知します。熊本市の会社が6日、探知犬を使って明治の文豪・夏目漱石がかつて住んでいた家のシロアリ調査を行いました。

凛々しくもかわいらしい見た目の雄のビーグル犬、名前は『リッキー』。こう見えて実は全国でわずか3匹、西日本では唯一の『シロアリ探知犬』です。

熊本市北区にあるシロアリ防除を専門とする会社『ニッショウ化学』のシロアリ探知犬で、6日は地域貢献活動の一環として、中央区にある夏目漱石がかつて住んでいた家で活動しました。

デビューしてからこれまで住宅など約200件の出動をこなしてきた『リッキー』。ハンドラ―の指示を聞きながら建物の外を回ってにおいをかぎます。

【ニッショウ化学 冨田 佳介 さん】
「Seek(探して)」

シロアリが発するフェロモンを感知すると座り、首を振って詳しい場所を教えます。

今回の調査では4カ所で反応を示した『リッキー』。今後、人が床下に入って実際にシロアリがいるかどうか調べる流れになります。

【ニッショウ化学 冨田 佳介 さん】
「人が進入できないような場所でシロアリ調査もできるし、文化財は傷をつけず、時間も短縮できる。精度も増すのがメリット」

ニッショウ化学は阿蘇神社や天草市の崎津集落などでも探知犬を使ったシロアリ調査を行うとしています。

テレビ熊本
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