10月4日に高市早苗氏が自民党の新総裁に選出されたことを受けて、岩手県民からは女性の視点を生かしてほしいとの声がある一方、期待できないといった厳しい声も聞かれました。
5人が立候補した自民党の総裁選は、4日、高市早苗氏と小泉進次郎氏による決選投票の末、高市氏が女性初の新総裁に選ばれました。
女性初の総理大臣となる可能性があり、物価高対策など経済政策に注力する考えを示す高市氏、県民からはさまざまな声が聞かれます。
30代
「期待している。失礼だが男性にはわからないことがいっぱいあると思うので」
40代
「(自民党の総裁は)初めての女性。いい意味で転換期」
90代
「期待していない。(自民党の)内輪の騒動だ、国民を抜きにした」
40代
「政治の信頼度を上げてほしい。裏金問題もそうだし、私はほとんど信じていない」
今回の総裁選で岩手県内の党員・党友からの投票結果は、小泉氏が1634票と最多で、次いで高市氏が1586票となり、決選投票の際、岩手県連からは小泉氏に1票が投じられました。
県連の臼澤勉幹事長は「小泉氏は東日本大震災後、県内に何度も訪れていたため知名度が高かった」と結果を分析した上で、高市新総裁の誕生に期待感を示します。
自民党県連 臼澤勉幹事長
「物価高対策、人口減少や少子化対策。今までにないような実行力、リーダーシップの発揮を期待する」
県連会長で党の総務会長である鈴木俊一氏は、岩手めんこいテレビの取材に対し「今回の決選投票では議員票が拮抗した一方、地方票で差がついた」それにより「党員・党友の声が明確に反映されたことが良かった」と振り返りました。
その一方、今回の総裁選での自身の投票先については明らかにしませんでした。
今回の結果について、野党第1党である立憲民主党県連の岩渕誠幹事長は「党利党略を優先する自民党の体質を温存し、表紙を変えただけ」と批判しています。
石破首相の後任は近く召集される臨時国会で選出されます。