滋賀県で開催されている国民スポーツ大会「国スポ」、10月4日から5日にかけて行われた陸上やカヌーでの山陰勢の健闘ぶりを一気に紹介します。
福島睦アナウンサー:
雄大な琵琶湖を街と自然が取り囲むここ滋賀県で2025年の国スポ・国民スポーツ大会が開催されています。
まずは陸上。
少年女子100mに、鳥取敬愛高校3年の前田さくら選手が登場しました。
3位だったインターハイの雪辱を誓い、悲願の日本一を目指します。
まずは10月4日の予選。
鳥取敬愛高校3年・前田さくら選手:
予選は寒くて気温が低いので、先生から省エネで行こうという作戦で。
冷たい雨が降る中、余力を残し2着で予選を通過しました。
鳥取敬愛高校3年・前田さくら選手:
今年で少年として出る種目が最後なので、優勝して終わりたいなと思っています。
その後、準決勝も突破して迎えた10月5日の決勝。
前田選手は良い反応でスタートダッシュに成功。
しかし、「横から追い上げてきた選手に焦り走りが崩れてしまった」と悔しい2着。
高校日本一のタイトルを手にすることはできませんでした。
それでも悔しさをぐっとこらえ、笑顔で表彰台に立った前田選手。
今後は大学でも陸上を続け、国際大会での活躍を目指します。
また、成年男子110mハードル決勝には、鳥取県スポーツ協会所属の藤井亮汰選手が出場。
この種目の第一線で活躍してきましたが、ふるさとで競技人生を終えたいと2025年、活動拠点を鳥取に移しました。
110mハードル・藤井亮汰選手:
生まれ育った町なので、そこに少しでも結果という形でしかないですが、恩返しができたらうれしいと思っているので、これからも頑張りたいなと思っています。
藤井選手は4位でフィニッシュしました。
カヌーのスプリント競技は、琵琶湖と川でつながる伊庭内湖が舞台です。
10月4日に行われた少年女子カヤックペア500m決勝に、出雲農林高校の松尾・多々納ペアが出場しました。
出雲農林高校3年・松尾夏帆子選手:
決勝ではスタートから攻めて、中間も落とさずに最後まで上げるっていう本当に攻めのスタイルで。
世代別の日本代表経験もある2人。
抜群のコンビネーションを見せ、3位でフィニッシュしました。
実は多々納選手、大会1週間前に交通事故に遭い右手首の骨にひびが入り、不安を抱えての出場でした。
出雲農林高校2年・多々納未来選手:
どうしようみたいな感じだったんですけど、でも(松尾)夏帆子先輩が最後まで待っていてくれて。
2人で国スポの舞台に立てたことにまず感謝だし、3位という結果を残せたのでうれしかったです。
その松尾・多々納ペア、10月6日の200mの決勝でも3位入賞と大活躍。
【松尾・多々納ペア】少年女子カヤックペア200m3位(45秒269)
また、カヤックフォア200mに出場した島根中央高校のメンバーも3位入賞。
【佐脇・浦川・斎藤・西浦】少年女子カヤックフォア200m3位(40秒974)
島根県勢はカヌー競技、500mと200mのあわせて12種目で入賞ラッシュとなりました。