現在放送中の松江を舞台にしたあのドラマのおかげで宍道湖産のシジミが、にわかに注目されています。
漁業関係者はドラマ効果で、さらなる知名度アップを期待しています。
松江の食卓に欠かせない存在、宍道湖産のシジミ。
いま、全国から熱い視線を集めています。
そのわけは…。
宍道湖漁業協同組合・桑原正樹さん:
昨年の同じ時期と比べても、少し注文される方が多いかなと思います。
現在放送中の小泉八雲の妻・セツをモデルにした松江が舞台のドラマでシジミのみそ汁が主人公の食卓の風景に毎日のように登場しているからなんです。
宍道湖漁協によると、2024年の同じ時期に比べて県外からのオンラインの注文や直売所での販売が少しずつではありますが増えているといいます。
この日も直売所には、朝から多くの買い物客が訪れていました。
松江市民:
(東京に住む)息子の家族に送ろうと思って来ました。
「朝ドラ」で毎日シジミ汁が出ているので送ろうと思いました。
松江を離れ、東京に住む息子にふるさとの味を思い出してほしいと、配送用のシジミを購入していました。
こんなお客さんも…。
県外からの観光客:
ホテルのほうでみそ汁が朝食で出てきて、それがおいしくてホテルの人に聞いたらここがおいしいという話を聞いて。
すごくおいしかったです。やっぱり出汁が効いていて買って帰ろうとなりました。
ドラマに出てくるシジミ汁、相当なこだわりがあるようで。
宍道湖漁業協同組合・桑原正樹さん:
宍道湖のシジミを使ってもらっています。きちんと産地にもこだわって作っていただいていますし、作り方にもこだわってもらっていてありがたい。
使うのはもちろん宍道湖産のシジミ。
宍道湖漁協が伝授した秘伝のレシピでフードコーディネーターが作っているということです。
ちなみに前回の朝ドラで注目されたのは「あんぱん」。
ドラマ内に登場する「あんぱん」を製造していた千葉県のベーカリーでは1日の「あんぱん」の売り上げが朝ドラ放送前に比べて多い時には20倍に!
放送が終了した今でも多くの人が買い求めに来るといいます。
宍道湖漁業協同組合・桑原正樹さん:
売り上げや(全国の)皆さんがシジミを食べて、そのおいしさが広がっていって宍道湖のことに関心を持っていただいて、島根にすばらしい湖があるなと思っていただけるとありがたい。
漁業関係者は、ドラマ効果で宍道湖の特産が黒い宝石に“ばける”ことを期待しています。