職員へのセクハラ問題を巡り、市議会で不信任案が可決された南城市の古謝景春市長が6日、市議会の解散に踏み切りました。

セクハラを否定しながら辞職せず議会を解散した市長の対応に、市民や議会から反発の声が上がっています。

自身のセクハラ問題で9月、不信任が可決された南城市の古謝景春市長。辞職か解散かを判断する期限を迎えた6日、市議会の中村直哉議長と面談しました。

古謝景春市長:
議会解散通知地方自治法178条第一項の規定により南城市議会を解散する

セクハラ問題を巡っては、これまで市が設置した第三者委員会がセクハラ行為を認定し、辞職を提言しましたが古謝市長は応じず、問題の収束が見通せない中、9月には被害を訴える女性職員に口止めなどを図った音声データの存在が明らかとなりました。

市長を支える与党の提案で可決された不信任決議、市議会の解散理由について古謝市長は・・・。

古謝景春市長:
私がこのまま辞職をすると、これまで否定してきた事案までも事実として認めると判断したことから、辞職はせずに議会を解散する決断を致しました。市長室でキスしたという事は全然やっていないです。それはどこかで分かりますから

市長職を続投するとの判断に市民は・・・。

南城市民:
私たちから考えたらちょっとおかしいと思っています。皆さんそう思っているんじゃないですか。反省した方がいいですよね

南城市民:
ちょっと残念だと思いますが、セクハラが(第三者委員会に)認定されたという事になっているんですけど、議会を解散するのは筋違いじゃないかなって思います

南城市民:
(市議選で)また無駄な税金がたくさん使われる。声が大きくなりそうです(市民を)馬鹿にするなと

一方、中村議長が口にしたのは被害を訴えた職員への謝罪でした。

南城市議会 中村直哉前議長:
傷ついた職員がいる。そういう事実があって職員のために我々も動いてきたつもりですけど、市長が議会を解散したという事で、しばらくの間市長として公務を続けることになりましたので、その部分では大変職員の方には申し訳ないなと」

また、野党議員は声明を発表し「古謝市長による議会の解散は自らの不祥事をごまかすもので解散の大義はどこにも見当たらない」と批判しました。

南城市選挙管理委員会は市議会議員選挙の日程を11月2日に告示し、9日に投開票とすることを決定しました。

沖縄テレビ
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