マイページ
「そんなに休むなら仕事を辞めたら」――子どものアレルギー治療支える親、進まぬ職場の理解 仕事との両立困難という“壁”|FNNプライムオンライン
フジテレビ調査報道|スポットライト

「そんなに休むなら仕事を辞めたら」――子どものアレルギー治療支える親、進まぬ職場の理解 仕事との両立困難という“壁”

Google ニュース プリファードソース

学校や職場での「理解促進を」

成人期になって食物アレルギーを発症する人も増えている。

国立病院機構相模原病院臨床研究センター長・海老沢元宏氏は「食後に皮膚症状などを起こす一般的な『即時型食物アレルギー』に加え、特殊型の『口腔アレルギー症候群(OAS)』と『食物依存性運動誘発アナフィラキシー(FDEIA)』は成人に多い」と語る。

国立病院機構相模原病院臨床研究センター長・海老沢元宏氏
国立病院機構相模原病院臨床研究センター長・海老沢元宏氏

「口腔アレルギー症候群(OAS)」は、花粉症との関連があるとされ、例えば花粉症の人は果物や野菜のアレルギーを発症しやすいというものだ。

花粉症のアレルゲンと果物や野菜のアレルゲンの構造が似ていることから、体がそれらを同じものと誤認して引き起こす「交差反応」に起因する。「食物依存性運動誘発アナフィラキシー(FDEIA)」は主に小麦由来の食品を食べた後に運動をすると重いアナフィラキシー症状を引き起こす。

藤田医科大学総合アレルギーセンターの矢上晶子センター長は、「アレルギー疾患に悩む方は年々、増加傾向にある。学校や職場での理解促進や支援制度の周知、そして適切な相談体制の整備が不可欠だ」と指摘する。

アレルギー疾患により離職する人や子のサポートのために離職する親もいる。他方、職種や職場環境によって症状が悪化したり、業務が忙しく定期的な治療や通院をあきらめたりする人もいる。

両立支援の推進は、離職率を抑えることもでき企業側にもメリットがある。子育てや介護などとの両立と同様に、就労継続できるような社会の理解が求められている。

▼情報募集
調査報道スポットライトは、みなさまから寄せられた声をもとに記者が取材し、社会課題の解決を目指します。「アレルギー問題」についても継続取材しています。情報提供して下さる方は、ぜひこちらまでご連絡下さい。 https://www.fujitv.co.jp/spotlight/

阿部桃子
阿部桃子

フジテレビ報道局 記者。2017年慶應義塾大学法学部卒業後、フジテレビ入社。2019年から6年間、政治部官邸クラブ・平河クラブで安倍元首相や河野元規制改革相、茂木前幹事長などを担当。2025年から新設された「調査報道統括チーム」に所属。1994年福岡市生まれ。

関連記事
【よく一緒に読まれている記事】
「かゆい、かゆい」3歳が耳かき一杯で救急搬送 “重症化”しやすいナッツアレルギー 外食に潜むリスクと支える家族
「かゆい、かゆい」3歳が耳かき一杯で救急搬送 “重症化”しやすいナッツアレルギー 外食に潜むリスクと支える家族
フジテレビ調査報道|スポットライトの他の記事
「規制して」都心の住宅街にデータセンター続々建設 自治体は「制度に課題」指摘も 不安抱える住民【スポットライト】
「規制して」都心の住宅街にデータセンター続々建設 自治体は「制度に課題」指摘も 不安抱える住民【スポットライト】
社会
消費税減税へ政府が税制改正大綱を閣議決定 【再掲載】「高市さんに何も言えない」「半分以上が反対」 減税めぐる舞台裏
消費税減税へ政府が税制改正大綱を閣議決定 【再掲載】「高市さんに何も言えない」「半分以上が反対」 減税めぐる舞台裏
政治
自転車追い抜き「新ルール」で相次ぐ交通違反 警視庁が都内の黄色センターラインを「白線」に塗り直しへ【スポットライト】
自転車追い抜き「新ルール」で相次ぐ交通違反 警視庁が都内の黄色センターラインを「白線」に塗り直しへ【スポットライト】
社会
南海トラフ地震で携帯基地局7割が停止恐れ 高度20キロの「空飛ぶ基地局」は通信断絶の切り札となるか【スポットライト】
南海トラフ地震で携帯基地局7割が停止恐れ 高度20キロの「空飛ぶ基地局」は通信断絶の切り札となるか【スポットライト】
経済
一覧ページへ
×