クマの人身被害が止まりません。10月2日夜、秋田県美郷町で30代男性が散歩中にクマに襲われ、手や肩をかまれました。また鹿角市では70代男性が9月、散歩中に襲われてけがをしていたことが分かりました。
2日午後10時ごろ、美郷町千屋相長根の道路で30代の男性が1人で散歩していたところ、突然現れた子グマ1頭に襲われました。男性は右手と左肩をかまれるなどしてけがをしましたが軽傷です。
クマに襲われた男性は「草むらの方からうめき声が聞こえて『なんだ』と思っているうちにクマが飛び出してきた。最初に右手をかまれ、次に左をかまれた」と振り返りました。
一方、9月27日午後4時ごろ、鹿角市十和田大湯の雑木林で、70代の男性が体長約1メートルのクマ1頭に襲われていたことが分かりました。男性は頭を引っかかれたほか、右手を骨折し重傷です。
男性が受診した病院から10月2日に警察に連絡があり、被害が発覚しました。
鹿角市の現場では、周辺でクマの人身被害が相次いでいます。今回の現場から1キロほど離れた田んぼでは2日、男性がクマ2頭に襲われたほか、周辺でも2件の被害が発生しています。4人を襲ったクマが同じ個体かは分かっていません。
2025年に県内でクマに襲われた人は、3日時点で23人となり、このうち1人が亡くなっています。